福島県知事選挙が告示される。今日のことだ。
自民党の対応に納得がいかないが、仕方がないことともいえる。

福島県の復興は、県議会の会派を二分して戦うべきことではない。
県は具体的な施策を国と図っていかないといけないので、できるだけ一枚岩で臨んでほしい。

その意味からすると自民党執行部の英断を評価する思いもある。

内堀前副知事について、私はよく存じ上げないが、関わってきた方々がいうには、自民が擁立しようとしていた人物より、現場に則したしっかりした人物のようだ。

私には選挙権がないが、一度は福島の地に足を踏み入れた人間として、今後もこの選挙は見つめていきたいと思う。

 中間貯蔵施設の問題は深刻だ。県も国もリスクコミュニケーションというが、除染に決定的な方法はない。とりあえうおいておいて先の技術に依存しようという消極的な施策、30年にもおよぶ先送りが中間貯蔵施設だ。

 起こってしまったからあきらめざるを得ないというのは、起こした側がいえる話ではない、そういう意味では、福島県知事という当事者県の知事はどれほどの茨の道を歩むか。勇気のある出馬である。

 総務省という官庁は他官庁とは色合いが違う。人生の半分近くを地方で過ごす。混乱を極める福島においては、混乱を助長する知事ではなく、しっかりと総合政策を担える知事が必要だと痛感する。